ヒプノセラピー(催眠療法)とは
ヒプノセラピー(Hypnotherapy)
ヒプノセラピーは、催眠状態を利用して心と体の健康をサポートする心理療法です。催眠状態とは、意識がリラックスし集中した状態で、潜在意識にアクセスしやすくなる状態のことを指します。この状態では、日常生活の雑念やストレスが取り除かれ、行動や思考のパターンを改善したり、問題への解決策を見出したりといったポジティブな変化を促すことができます。
私たちが抱える多くの問題は、その根源をたどると過去の経験に起因していることが少なくありません。たとえば、子どもの頃に繰り返し体験した出来事が、知らず知らずのうちにネガティブな習慣や思い込みとして潜在意識に刻み込まれることがあります。また、一度だけの辛い経験であっても、それが心の奥深くにトラウマとして残り、その後の行動や選択に大きな影響を与えることもあります。
こうした長年積み重ねてきたネガティブな習慣や思い込みを変えるためには、意識(エゴ)の壁を越え、潜在意識に新しいポジティブな真実を伝えることが重要です。その結果、心の深い部分からポジティブな習慣や信念を育むことができます。このプロセスを可能にするのが、ヒプノセラピーです。
EFTプラクティショナー&ヒプノセラピスト 井藤まさこプロフィール
ヒプノセラピーセッションについて
ヒプノセラピーセッションについて
私たちの行動のうち、意識が占める割合はわずか1~3%、一方で無意識が占める割合は97%〜99%と言われています。つまり私たちの日々の行動を大きく左右するのはこの無意識の力であり、その無意識にダイレクトにアクセスできるヒプノセラピーを使うことで、より効果的なセラピーが可能になります。
セッション中はセラピストはクライアントをリラックスさせて軽い催眠状態へと誘導します。催眠にはいくつかの「深さ」のレベルがありますが、 ヒプノセラピーでは催眠中にもクライエントが流れに参加し、会話ができるアルファ波状態で行っていきます。 覚醒と睡眠の中間の、心身ともにリラックスした状態の時に発するのがアルファ波。 瞑想中の脳波もこのアルファ波の状態であり、集中力、元気、やる気のなどのエネルギーの源ともいわれています。
セッションの間は、 このアルファ派の状態なのでクライアントは常に話すことができ、自分の意思でセッションの進む方向を決めることができます。自分が望まない結果をセラピストが誘導すると言うことはありません。催眠療法中はエゴの邪魔が無いので、可能性がより鮮明になり、心がもっと軽やかになります。また、深いリラックス状態を体験できますので、終了後はぐっすりと休んだ後のように心も身体もすっきりと軽やかになります。
ヒプノセラピーのセッションの流れ
- 初回相談(インテーク)
- クライアントの悩みやこれまでの事について詳しく伺います。
- ヒプノセラピーの概要や進め方を説明し、不安や疑問に答えます。
- 目標設定をおこないます。
- 催眠導入
- クライアントをリラックスさせるための深呼吸やリラクゼーションテクニックを使用します。
- セラピストが穏やかな声で誘導することで、催眠状態(リラックスし集中力が高まった状態)に入ります。
- 催眠状態でのセッション
- クライアントの潜在意識に働きかける質問やイメージングを行います。
- ネガティブな感情の解放や、ポジティブな思考パターンの構築をサポートします。
- セッション内容は、目標によって異なります(例:不安軽減、恐怖症克服、自己肯定感の向上など)。
- 催眠からの覚醒
- クライアントをゆっくりと催眠状態から引き戻します。
- 多くの人がリフレッシュした感覚や穏やかな気持ちを感じると報告しています。
- 振り返りと次のステップ
- セッションでの気づきや変化を話し合います。
- 必要に応じて、次回のセッションまでの計画を立てます。
セッションにかかる時間と頻度
- 時間: 初回のセッションは90分です。通常1回のセッションは60〜90分程度です。
- 頻度: クライアントのニーズや目標によりますが、数回のセッションで効果を感じる方もいれば、継続的に受けることで深い変化を得る方もいます。
ヒプノセラピーが役立つケース
ヒプノセラピーは、心と体のさまざまな悩みや問題にアプローチするのに役立つとされています。以下は、ヒプノセラピーが有効とされる主な領域です。
- ストレスや不安の軽減
- 恐怖症の克服
- 不眠の改善
- ダイエットや禁煙のサポート
- 悪い習慣や無意識の行動パターンを改善
- 家庭や職場などでのストレスの伴う人間関係の改善
- アンガーマネジメント
- トラウマの癒し
- 自信や自己肯定感の向上
- 自己探求と自己成長
- スポーツやパフォーマンスの向上
- 試験や面接、プレゼン等の緊張感の軽減
- 過去世療法やスピリチュアルな探求
ヒプノセラピーと他の療法との違い
- 有効率が非常に高い
- 短期間に悩みや問題が解決する
- 一度解決した問題に関しては半永久的に効果が持続する(※病気による症状の場合は、他の根本的治療が必要です)
- 好転反応や 副作用が全くない: 薬物療法による副作用などは一切ありません
- リラクゼーション効果、安眠効果、鎮痛効果がある。
ヒプノセラピーを受ける際の注意点
ヒプノセラピーは、心と体のバランスを整え、ポジティブな変化をサポートするセラピーです。補助的な心理療法として用いられることが多く、医学的な治療や診断の代わりにはなりません。また、効果は個人によって異なるため、無理なく取り入れることが大切です。
心身の不調で通院されている方やお薬を飲まれている方、すでに診断名がついて精神科や心療内科などにかかっていらっしゃる方でも、ヒプノセラピーを受けることは可能です。また、リラックスしながら無理なく自分を変えたい方にもおすすめです。興味があればご相談ください。