暑い季節になるとアウトドアアクティビティを楽しみたくなりますが、外にいる時間が増えると虫に刺される機会も多くなります。特に子供たちは体温が高く、虫に刺されやすいといいます。
今回は、そんなときに一本準備しておきたい天然の精油を使った虫よけスプレーの作り方をご紹介します。
市販の虫よけの主成分ディートとは
市販の虫よけスプレーには、ディートという強力な昆虫忌避剤が使われていることがあります。ディートは虫を寄せ付けず効力も長持ちすることがわかっています。
しかしながらディートは、第二次世界大戦中に蚊から兵士を守るために開発されたもので、人によってはアレルギーや肌荒れを起こすことがあり、動物実験では連続的に大量摂取すると神経毒性が見られるということも報告されています。
健康上の被害としては、 接触蕁麻疹・皮膚炎・眼への刺激・ 循環器に対する影響・神経系に対する影響 や胎児への影響などが報告されています。そのような理由で海外では使用濃度が制限されたり、使用後は石けんなどで洗い流すことを推奨しています。
アロマで虫よけスプレーを作ろう!
外遊びはしたいけど蚊には刺されたくない。でもディート入りの虫よけは使いたくない。そんな方にお勧めなのが、虫よけ効果があるといわれている天然由来の精油を使った手作りのアロマスプレー。精油で作った虫よけスプレーは肌に優しいだけでなく、香りも良くて使うだけで気分もあがります。
今回は比較的手に入りやす精油を使った3つの香りのバリエーションをご紹介します。分量は大人用ですので、子供用であれば精油は半分以下にしてください。肌が敏感な方は、使うまえにパッチテストをすることをお勧めします。3歳以下の子供の肌には直接スプレーせず、服などにスプレーするようにしてください。ぜひご自分が好きな香りで作ってみてくださいね。
さわやかシトラス虫よけスプレー
虫よけに効能があるといわれている、レモンのような香りがする精油で作っています。(レモン精油は光毒性があるので、肌につけるスプレーには不向きです)
シトロネラ精油 10滴
レモンユーカリ精油 10滴
レモングラス精油 10滴
無水アルコール 5ml
精製水 60ml
すっきりミントの虫よけスプレー
ペッパーミント精油とペッパーミントのハーブウォーターを使ったすっきりさわやかな香りの虫よけスプレーです。
ペッパーミント精油 10滴
ユーカリ精油 10滴
シダーウッド精油 10滴
無水アルコール 5ml
ペッパーミントウォーター 60ml
(もしくは精製水)
ふんわり花の香りの虫よけスプレー
花の香りにも虫を寄せ付けないものがあります。優しい花の香りで虫よけできるなんて嬉しいですよね!
ローズゼラニウム精油 10滴
ラベンダー精油 10滴
パルマローザ精油 10滴
無水アルコール 5ml
フランキンセンスウォーター 60ml
(もしくは精製水)
作り方
- アルコールに使えるタイプのスプレーボトルに無水アルコールを入れ、精油を加えて混ぜる
- 精製水もしくハーブウォーターを加え、よく混ぜてふたをする
- 使用する前によく混ぜて、肌や服にスプレーする。(目や口に入らないように気を付けること。3歳以下の子供には直接スプレーせず、服などにスプレーするようにしてください)
- このスプレーは外にいる間は、1~2時間おきにスプレーすることをお勧めします。
使用上の注意
スプレーを使用する場合は手のひら、顔(特に目や口)を避けてください。また、子供があやまって飲んだり吸入したりしないよう保管場所には注意してください。特に乳幼児に対しては、肌に直接塗るのはお勧めしません。服に噴射したりストローラーや近くにいる大人に吹きかけるようにしてください。子供同士で虫よけ剤を塗ったり、スプレーしたりさせないでください。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。事故やトラブルに関しての責任は負いかねますので、あくまでも自己責任でのご使用をお願いいたします。