市販の石けんより手作り石けんをお勧めする3つの理由

手づくり石けんが良いと言われていても、体が奇麗になるならボディーソープでも市販の石けんでもそう変わりは無いと思っている人も多いはず。

しかし手作り石けんは、実は市販の石けんとは似て非なるもの。今回は、手作り石けんをこよなく愛する自称石けんおたくそして元石けん作家の立場から、手づくりの石けんはどの辺が違うのかお話します。

手づくり石けんの魅力

手づくり石けんの一番の魅力はデザイン性だと思います。大量生産の市販のものと違って、手作りの物ひとつひとつに個性が現れます。デザインにも様々な手法があり、一目見ただけでは石けんとはわからないようなものまで様々。こんな可愛いものを見ているだけで楽しくなってきます。 

まさこの石けんインスタアカウントより

そして手作り石けんは材料にもこだわることが出来ます。クレイやハーブ、精油などを混ぜて作った石けんは、体を洗うだけではなく保湿効果やデトックス効果そして香りの効能を兼ね備えた最高級の癒しグッズ。

そんな手作りの石けんと市販の石けんとは、何が違うのか比べてみたいと思います。

市販のものは安価な原料で作られている

石けんは原料となるオイルでその泡立ちのきめ細かさや洗浄力、保湿力が変化します。それぞれのオイルには特徴があり、石けんにすると泡立ちが良くないけど保湿効果があったり、泡立ちが良くても皮脂を奪いすぎたり、一種類のオイルで作られた石けんはなにかとバランスが悪いので、何種類かを混ぜて作ることが多いのです。

プロの石けん家達はそのオイルの特徴を把握したうえで、それぞれ独自のレシピを作ります。見た目も美しく、きれいに洗えて保湿力もある最高品質の石けんをつくるために、技術の研鑽や日々の研究をつみ重ねているのです。シアバター入りやオリーブオイル入り、アボカドオイル入りなど、そのまま肌につけても良い贅沢なオイルで作った手作りの石けんは、本当に肌に優しくてボディークリーム要らず!

そんな手作りの石けんに対して、市販の石けんは主にパームオイルやパームカーネルオイルなどを使って作られています。

大規模に栽培されているパームオイルは、おそらく市場で一番安く大量に仕入れることが出来るオイルです。安価な原料で大量生産された市販の石けんは、やはり手作りのものとは洗い上りが全く異なります。

市販のものは製造途中で保湿成分が抜き取られる

手作りの石けんは「けん化法」という昔ながらの製法で作ります。油脂と水を混ぜて苛性ソーダを加えてけん化させて作るので、油脂の中に含まれているグリセリンはそのまま石けんに残っています。

さらに手作り石けんはスーパーファットという技法で、けん化させずに肌に良いオイルをほんの少し残すことも可能です。けん化されずに残ったオイルは、体を洗った後も皮膚に保護膜として残ります。

一方で、市販の石けんは「中和法」で大量生産されます。これは、油脂を脂肪酸とグリセリンに分けた後、脂肪酸だけをアルカリと反応させて石けんを作る方法です。つまり、この工程ではグリセリンが石けんには残っていません。抜き取られたグリセリンは化粧品や製菓の材料として使用されることになります。

このように市販の石けんと手作りの石けんとでは、中に含まれるグリセリンの量もスーパーファットの量も全く違います。これが手作り石けんが肌に良いといわれる大きな理由です。本当に手作り石けんに慣れてしまうと、市販の石けんには戻れなくなります。

市販の石けんには体に悪い添加物が加えられている

そして、手づくり石けんに加えられる添加物はハーブやクレイ、精油など自然由来のものがほとんどです。

ハーブ:ハーブは肌によいだけでなく、その香りを楽しんだり、ハーブが持つ自然な色をうまく使うことで美しい石けんを作り出すことが出来ます。特にお勧めのハーブはカレンデュラやラベンダー。これらのハーブは肌の炎症を和らげ、かゆみを抑えたり、傷あとを薄くしたりする効果があります。

クレイ:カオリンクレイなどの粉末粘土のことを言います。 クレイは、シリカ、マグネシウム、ナトリウム、鉄分などのミネラルを豊富に含み、デトックス効果や美肌効果があります。

精油(エッセンシャルオイル): 精油は良い香りを楽しむだけでなく、心身にリラックス効果をもたらしたり、気分を上げてくれたりする効果もあります。石けんに精油を加えるだけで肌にも心にも優しい良い香りの石けんになります。

そのほか、蜂蜜、アロエ、オートミール、アボカドなど肌にもよい食物を加えることもあります。手づくり石けんには防腐剤は必要ありません

これに対して、市販の石けんには、このようなものが添加されていることがあります。

石油系合成防腐剤:パラベンやフェノキシエタノールなど石油由来の殺菌剤・防カビ剤・保存剤防腐剤。分子が小さく肌に吸収されやすく、皮膚や粘膜を刺激してタダレや発疹を起こす可能性がある有害物質です。

香料:人工的に作られた香料。天然の香料に比べて香りが強く安価なため、ほとんどの石けんに使用されています。喘息、アトピー、にきび、化学物質過敏症などのアレルギー反応やホルモン異常を引き起こす可能性が指摘されています。

着色料:石油からつくられたタール系の合成色素は毒性が強いとされ、食品での添加は禁止されていますが、化粧品の使用は禁止されてません。経皮吸収されると皮膚障害やアレルギーを起こすおそれもあり、多くは発ガン性物質の疑いがあります。

肌にアレルギーを起こしたり、毒性のあるものを体をきれいにするためにわざわざ使うのは、できれば避けたいですよね。こんな理由で私はいまも手づくりの石けんを愛用しています。

しかしながら、劇薬指定されている苛性ソーダを使った石けんづくりはなかなか初心者には難しいところ。そういう方にお勧めなのが、石けん素地(ソープベース)を使った石けんづくりです。石けん素地というのはその名前の通り『石けんのもと』。

石けん素地は溶かして固めることが出来るので、初心者でも簡単に扱うことが出来ます。クラフト用として、たいてい添加物があまり混ぜられていない状態で売られているので、これを使って気軽に石けんづくりを楽しむことが出来ます。

手作りや自然派をうたう石けんの中にはこの石けん素地に、精油や様々な美容成分を混ぜて作られているものも多いのです。例えばLushの石けんなども、この石けん素地をもとに作られています。

キッチンで石けんを作りませんか?

たくさんの方からの要望にお応えして、今回初の石けんワークショップを開催します。

キッチンからたくさんのママの人生を変えているフードコーチ マーシャン祥子さん率いるありのまま共和国とのコラボ講座として、祥子さんを生徒に(爆!)普通の「石けんのもと」を極上の石けんに変えるコツやレシピを大公開します。

【こんなあなたに】

  • 食べるもの同様、お肌につけるものもできるだけ自然なものがいい
  • だけど市販の自然派石けんは高くて、なかなか手が出ない。。。
  • 市販の石けんを使うとつっぱる
  • 自分や家族が敏感肌・乾燥肌
  • 手間がかかることはしたくない
  • ものづくりが好きだけど没頭するには家族のためという言い訳欲しいw

今回作る石けんは、

  1. 敏感肌用カランデュラ、オートミール石鹸
  2. しっとりはちみつミルク石鹸
  3. 除菌抗菌シトラス石鹸
  4. 消臭効果抜群コーヒースクラブ石鹸

の4種類、合計1キロを2時間で作り上げます!(10~12個程度)

【料金】

35アメリカドル(3700円程度)

ワークショップの録画購入希望の方は下のボタンからお申し込みくださいね。

キッチンにあるものを取り入れて手軽にお肌にやさしいナチュラル石けんを一緒に作りましょう♪

いいママ気分、間違いなしです♡

ABOUTこの記事をかいた人

マレーシア在住 心理カウンセラー・アロマクラフト講師。海外在住歴20年以上の経験から海外在住者ならではのお悩みや、国際結婚をした女性を対象としたカウンセリングを得意とする。子育てや夫婦関係の悩み、親子関係のトラウマなどを感情から開放するセラピーをオンラインにて提供中。