手仕事に没頭することをお勧めする理由

カウンセラーが手仕事に没頭することをお勧めする理由

こんにちは!グリーンビューティーラボのまさこです​​​​​ラブラブ

今、なにか没頭できる手仕事はありますか?

私は昔から手を使ったことが好きで、学生時代にはビーズや編み物に夢中になった時代があったり、主婦になってからはアロマクラフトに夢中になりました。

例えば、石けんづくり。

毎日子供がお昼寝していたころは、前日には次に何を作ろうかとデザインや材料について思いを巡らし、子供がお昼寝したらすぐにキッチンで石けんを作っていました。

2時間ただひたすら没頭して、作ることだけに専念する。時間が限られているこそ、その時間を精一杯使って作り上げる。その時間はワクワクやクリエイティビティが溢れ出してとまりませんでした。そして、その後の爽快感や満足感は言葉では言い表せないほど!

(そんなクリエイティブな癒しの時間に作った石けん)

自己満足に出来上がったものを愛でては、写真に収めていました。

専業主婦で何もしていなかった時期でもあり、自分の中でいろんなモヤモヤが溜まっていました。夫婦げんかも絶えず、義理家族との同居生活にも嫌気がさし、小さなことで子どもを叱ってしまう自分に自己嫌悪の日々のなかで、このアロマクラフト作りだけが、私の心の支えになっていました。

手を使った仕事が幸福感をもたらす理由

手を使った作業はメンタルヘルスを向上してくれる一つの方法です。

たとえば、土を触ってガーデニングしたり、縫い物や編み物。絵を描いたり彫刻したり。。。このような”手仕事”は脳を刺激してストレスを減らすだけでなく、うつの症状を軽減することにもつながったという報告もあるのです。

手仕事をすることで、作る喜びを感じたり、クリエイティビティや作品を作り上げる満足感が伴います。そういう喜びや満足感は、セロトニンやエンドルフィンといった幸せホルモンの放出を促し、コルチゾールというストレスホルモンを減少させリラックスさせてくれます。

さらに、クリエイティブなプロセスに没頭できている状態に入ることができます。

この没頭した状態を心理学の用語で「フロー」といいます。

このフロー体験を最初に提唱したアメリカの心理学者ミハイ・チクセントミハイは、「フローこそ幸せになれる秘密」だと言っています。

彼は、「フロー体験」をしているとき人は自分自身の能力を最大限に発揮し、時間の流れを忘れてひたすらそのことに没頭することで、高揚感に包まれると述べていました。また、フロー状態は、生産性の向上につながるだけでなく、免疫の向上や幸福感の向上にもつながります。

今考えると、石鹸を作っていた時のあの2時間、私は完全にフロー状態だったと思います。そして、こういった時間を持つことが出来たせいで、子育てのうつうつモヤモヤしていた時期を乗り越えることが出来たように思います。

人はもともとクリエイティブな生き物

人はもともとクリエイティブな生き物です。

原始人が岩窟に絵を書いたのだって、文字や言葉を生み出したのだって、道具や焼き物や弓矢を作ったのだって、きっと「何かを作り出したい」という心の底からのワクワクがカタチになったんじゃないかな。

何かを作りだすことは、喜びそのものなんだと思います。

だから、手仕事をすると幸福感がアップするのでしょうね。もちろん手仕事だけでなく、好きで続けている趣味であればきっと喜びも感じ、没頭することもあると思います。上手になりたいと思えばこそ、研究に励んだり新しい情報を取り入れたり。そういうことすべてが、高度なメンタルアクティビティとなります。

手仕事は単なるあそびや道楽ではなく、年齢に関係なくだれもが持つべき人生の喜びの源の一つだといえるでしょう。

でももし「家事や子育てに忙しくて今はまとまった自分時間がとれない」という方は、小さな趣味でいいので「子育て」とは全く関係ない自分だけの時間を週1時間でいいから持てるようにすることをお勧めします。

その1時間の自分だけの時間があるだけで、随分心が楽になってくるでしょう。

アロマクラフト

ABOUTこの記事をかいた人

マレーシア在住 心理カウンセラー・アロマクラフト講師。海外在住歴20年以上の経験から海外在住者ならではのお悩みや、国際結婚をした女性を対象としたカウンセリングを得意とする。子育てや夫婦関係の悩み、親子関係のトラウマなどを感情から開放するセラピーをオンラインにて提供中。