最高の人生の見つけ方~死を意識することでわかる本当に大切なもの~

人生でやりたいことがいくつありますか?海外ではよく、バケットリストというものを書き出します。これは、「死ぬまでにやりたい100のこと」を書き留めるノートです。

2007年に公開された映画に、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンふんする大病を患った主人公2人がそれぞれのやりたいことを書き出して、残された余生をやりたいことをやるために過ごすというものがありました。その映画の題名が「バケットリスト」でした。邦題は「最高の人生の見つけ方」。(ちなみにこの映画、日本でも2019年にリメイクされた映画が同名で公開されました)

今回は、この「最高の人生」をみつけるための宝の地図となる、「死ぬまでにやりたいことの100リスト(バケットリスト)」についてお話します。

死ぬまでにやりたいことの100リスト(バケットリスト)とは?

私はこのリストのことを知ったのは3年前です。そして、自分も書いてみようと、書き始めたんですけど、最初の20個位はすらすらと書けたのですが、それからは頭をひねって、アイデアを絞り出して、それでも67個しか書けませんでした。

その書いたリストを、最近見つけたので、読み返してみました。以前の目標はなんだか漠然としたものが多いなという感じで、たとえば、アメリカに旅行するとか、ダイビングをするとか、お金を稼ぐとか…

まだその頃は、カウンセラーとして活動し始めたばかりで、自分の方向性もまだ定まってなかったし、子どもも小さかったので、なんとなく将来について想像力が無かったのかもしれません。今考えてみてもその頃の私は、自分のことについてもまだよく知らなくて、未来もぼんやりとした漠然な感じでしか、思い描けていなかったのかなという気がします。

なぜ、このリストを書くといいかというと、自分がやりたいことが可視化できるからです。普段はぼんやりと思い描いていたり、ただ憧れたりしていることをリストアップしてみることで、自分ってこんなことがしたいと思っているんだなって、自己認識にもつながります。そしてなによりも、リストに書くことで叶う確率が高くなります。なぜかというと、このバケットリストにはたった一つのルールがあるんです。

それは『絶対にあきらめず100のリストを実現すること。』

映画「最高の人生の見つけ方」で老人二人がやったように、そのリストに書いてあることを実践することです。まさにこの人生でやりたいことが100個叶ったら、それは最高の人生ではありませんか?

人が死ぬ瞬間の5つの後悔

オーストラリアのホスピスで働いていた、看護師のボニー・ウェア(Bronnie Ware)さんが、「死ぬ瞬間の5つの後悔」という著書のなかでこう書いています。

余命数週間の患者さんたちが、亡くなる際に後悔することの多くは:

  • 自分の幸せをあきらめなければよかった 
  • 友人と連絡を取り続ければよかった 
  • 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった 
  • あんなに一生懸命働かなければよかった 
  • 自分に正直な人生を生きればよかった

この五つです。

死の間際の人間は、しっかり人生を振り返ると言われています。そして、これらの後悔をするとき、人は自分のために何かをする勇気の無さを悔やんでいるのです。

ボニーさんはこう言っています。「人生は選ぶことができます。そしてその人生は他の誰のものでもなく、あなたの人生。丁寧に、賢く、そして正直に選びましょう。そうすれば幸せという選択肢が選べるようになるはずです。」

彼女のTEDトークをご紹介します。(※右下にある「設定ー自動翻訳ー日本語」で日本語の翻訳が選べます)

自分の死を意識した瞬間

自分の死を意識した瞬間ってありますか?私はあります。それは、何か特別なことがあったわけではなくて、ただ子供を学校に送っていた帰りの車の中で突然、降ってきました。

いつものように運転していたら、ふっと自分のお葬式のビジョンが頭の中にはっきりとイメージとして浮かんできたのです。それは白いコンクリートの葬儀場に、私の家族だけが3人立っている、そんなシンプルなとても寂しげなものでした。それを見たときに私は「このままではいけない」と思いました。

そのころは子育ても夫婦関係もうまくいかず、不安や不満をためながらただ毎日が過ぎていくのを漠然と過ごしていたら、私はこの外国で一人ぼっちで死んでいく存在になってしまう。とその時初めて実感したんです。それから、私は変わりました。自分とはだれで、何をしにこの世界に生まれてきたのか?を探し始めました。

「やらなければならないこと」に向けていた意識を「やりたいこと」に向けるようにしました。必要ないものをどんどんそぎ落とし、自分が心地よいものを優先しました。そして、世間でまかり通っている常識や、氾濫しているネットの情報よりも自分の直感を信じるようになりました。そして今があります。

バケットリストの書き方

バケットリストの書き方100リストの書き方は簡単です。自分が生きているうちにかなえたいことを100個書き出すだけです。なかなか思いつかないという人は、例えば自分の趣味、旅行、セルフケア、家族との時間、キャリアなどカテゴリー別に書いてみるといいかもしれません。

私は3年前に書いたバケットリストうち、いくつかなっているかをチェックしてみたんですね。そしたら、その67個のうちの40個がかなっていました。つまり人生でやりたいことのうちの6割を3年間で達成していたんです。すごくないですか?その叶った内容を見て、自分の成長を感じられたし、まだかなっていないことを見て、今後の課題も見えてきました。

今回このリストに33個付け足して、全部で100個にしました。こんな風にして新たに付け加えたものや、まだかなっていないものも、きっと5年以内くらいにはかなうのかなーと思ったら、すっごくワクワクしてきました。

今はまだ、叶うような実感がわかないようなものでも、「生きているうちにかなえる」と考えれば、いつかはかなうような気がしませんか?

みなさんもぜひ、「死ぬまでにやりたいことの100リスト(バケットリスト)」を書いて、最高の人生を実現してくださいね。

ABOUTこの記事をかいた人

マレーシア在住 心理カウンセラー・ヒプノセラピスト。海外在住歴20年以上の経験から海外在住者ならではのお悩みや、国際結婚をした女性を対象としたカウンセリングを得意とする。子育てや人間関係の悩みから過去のトラウマや恐怖症の克服など様々なお悩みに幅広く対応。カウンセリングと催眠療法・タッピングなどを組み合わせた独自の心理療法で、ポジティブな変化を促すとともに、自分に自信がもてるようになることを目指している。