頑張る子を育てる5つのヒント

頑張る子を育てる5つのヒント

「頑張ればもっと伸びるのに…」そう思ったことはありませんか? 例えば、宿題を早く終わらせて遊びたい子、試合で勝ちたいと言いながらも練習を嫌がる子。「もう少し頑張れば、もっと良い結果が出るのに…」と、親としてもどかしく感じることがあるかもしれません。「○○ちゃんはもっと頑張っているよ。あなただってやればできるのに!」と励ましたつもりが、逆にやる気をなくしてしまうことも。では、どうすれば子どもが自分から頑張れるようになるのでしょうか? 今回は、子どもが自然と努力できる環境を作るための5つの秘訣についてお伝えします。

「頑張る子」とは?

頑張ることができる子は、真面目にコツコツ努力を重ね、自分の目標に向かって前向きに取り組むことができます。失敗しても簡単にはあきらめず、挑戦を続けることができます。

「頑張る子」の特徴

  • 自分の目標を持ち、それに向かって努力できる
  • コツコツと積み重ね、何事にも一生懸命
  • 失敗しても簡単には諦めずにチャレンジできる
  • 自発的に取り組み、努力すること自体を楽しめる
  • 他人と比較するのではなく、自分の成長を大切にできる

子どもは誰もが新しいことを学び、成長したいという欲求を持っています。その欲求をうまく引き出し、前向きに挑戦し続ける意欲を育むのは、親が作る環境次第と言えるでしょう。子どもが自ら「頑張りたい」と思えるような環境を整えることで、無理強いせずに自然と努力する姿勢が身につきます。親のサポートや関わり方が、子どものやる気を引き出す鍵となるのです😊✨

「頑張る子」を育てるための環境づくり

では、親としてどんな環境づくりが大切なのか、5つのポイントについて私の実例を交えながらお伝えします。

1. 小さな成功体験を積み重ねる

▶ 「できた!」の経験が自信につながる  

  • 最初は簡単な目標を設定し、達成する喜びを感じさせる  
  • 「すごいね!」より「頑張ったね!」とプロセスをほめる

我が家の子どもはインターに通っているため、漢字が苦手でした。下の子に一年生の漢字を教えていたとき、最初は教科書の漢字を覚えさせるだけでしたが、音読みだったり訓読みだったりと複雑で大変そうでした。そこで、漢字の練習をゲーム感覚にし、毎回30分で暗記してテストをする方式に変更。結果が出るたびに「頑張って覚えたね!ひらがなも漢字も前より上手に書けてるよ!」とプロセスを褒めたところ、半年ですべての漢字を覚え、漢字検定を受ける意欲まで出てきました。

2. 困っている時にサポートする

「失敗=成長のチャンス」と思えるように導く

  • 何か困っている時は、共感的に聞いて問題を解決する方法を一緒に考える
  • 失敗した時は「間違えても大丈夫だよ」と安心感を与え、「どうしたら次はうまくいくかな?」と一緒に考える  

長男がAレベル(イギリスの大学入学資格試験)の1年生(高校2年生)の時、高度数学の中間考査で散々な成績を取り、先生から「高度数学での受験は諦めたほうがいい」と言われました。彼は「自分なりに頑張ったのに結果が出なかった」と悔しがっていました。そこで、「誰でも最初は勉強の仕方がわからないものだよ。君が努力していなかったわけじゃない。これからどうしたら挽回できると思う?」と一緒に考えました。すると、彼は「次の試験までに毎日〇時間、合計〇時間は高度数学の練習問題を解く」と自ら決意。期末試験では好成績を収め、自信へと繋がりました。

3. 子ども自身に選ばせる

▶ 「やらされる」ではなく「やりたい」に変える  

  • 子どもの興味に合わせた課題を一緒に見つける
  • 「どっちからやってみる?」と選択肢を与える  

長男はAレベルの試験科目に「経済」を選んでいましたが、エッセイ問題が苦手で苦しんでいました。そこで、「エッセイは書くスキルも必要だから、家庭教師をつけてみるのはどう?」と提案。私が選んだ先生の中から一番いいと思う先生を本人が選び、今では週1回オンラインのレッスンを受けています。本人が「やりたい」と思って取り組んでいるので、親はサポート役に徹するだけでOKです。

頑張る子を育てるコツ

4. 親も努力する姿を見せる

▶ 親が楽しんで頑張ると、子どもも自然と影響を受ける  

  • 「ママも挑戦してみるよ!」と、親自身が頑張る姿を見せる  
  • 「今日のママは○○に頑張ったんだよ」と話す

私自身、昨年からヒプノセラピーの学校に通い始め、自宅オフィスで勉強したり課題に取り組んだりしています。夜の時間だけでなく、たまには週末を学習に費やすこともあります。そんな時でも、「今、ママはこんなことをしているんだよ」「今度試験があるんだよ」と話すことで、子ども達に「大人になっても学ぶ姿勢」を見せています。

5. 頑張りすぎないことも大事

▶ 「休むこと」や「楽しむこと」も大切だと教える  

  • 自分の好きや楽しみを大切にする時間と心の余裕をもつことも教える
  • 頑張りすぎて疲れたときは「適度に休むことも、長く頑張るために大切だよ」と伝える  

我が家では、やるべきことをやっていれば、平日にゲームをしてもOK。ダラダラ遊んでいても誰も文句は言いません。中学生になった次男は学校の休み時間中に宿題を終わらせ、家に帰ってからはゲームにYoutubeにと好きな事ばかりしていますが、学校の先生からは「授業に貢献している」と褒められる優等生です。子どもの好きなことを尊重することで、日々努力する意欲を保ちつつ、適度な息抜きの大切さを学んでもらっています。

「頑張る」ことは、決して無理をしたり我慢する事ではありません。嫌々ながらに勉強しても、なかなか身にはつかないものです。「頑張る子」は、目標に向かって努力することを楽しめる子。親が無理に押し付けるのではなく、自然と「頑張りたい」と思える意欲を育み、頑張れる環境をつくってあげることがカギです😊✨

子どもの自己肯定感を高める声かけ集

子どもが「頑張りたい」と思えるために

ここまで「頑張る子」を育てるためのポイントをお伝えしましたが、一番大切なのは、子ども自身が「頑張りたい」と思える気持ちを育むことです。親の期待や周囲のプレッシャーではなく、自分の意思で努力できる子に育つためには、次のような姿勢も大切にしましょう。

1. 子どものペースを尊重する

子どもが頑張るスピードや方法は一人ひとり違います。「もっと頑張らなきゃダメ!」と急かすのではなく、「あなたのペースでいいよ」と見守ることで、子どもは安心して挑戦できるようになります。

2. 「結果」より「過程」を大切にする

テストの点数や試合の勝ち負けだけに注目するのではなく、努力した過程をしっかり認めてあげましょう。「一生懸命取り組んだね」「前よりできるようになったね」と声をかけることで、努力すること自体を楽しめるようになります。

3. 「頑張ること=楽しい」と思える体験を増やす

子どもが「頑張るのはしんどいこと」と感じてしまうと、努力することが嫌になってしまいます。成功体験を積ませたり、遊びの要素を取り入れたりしながら、「頑張ることって楽しい!」と思える経験を増やしていきましょう。

まとめ

「頑張る子」を育てるには、無理に頑張らせるのではなく、自然と努力したくなる環境を整えることが大切です。

  • 小さな成功体験を積み重ねる
  • 困った時にサポートする
  • 自分で選ぶ機会を与える
  • 親自身も努力する姿を見せる
  • 休むことや楽しむことも大切にする

子どもが自ら「頑張りたい!」と思える環境をつくることで、無理なく成長できるようになります。焦らず、一歩ずつ見守りながら、子どもの「頑張る力」を育てていくことが大切です😊

もし、「子どもの頑張りが足りない」と焦ったり、他の兄弟やお友達と比べてつい叱ってしまっているのだとしたら、もしかしたら自分の中にある焦りや劣等感、競争心が子どものやる気をつぶしてしまっているかもしれません。

親自身が感情のマネジメントをすることで、子どものやる気をそぐ行動は回避できるようになります。ニュートラルな立場から、子どもの日々の努力を認め、サポートしながらも、自主性を大切にしてあげることで、子どものやる気もぐんとアップして、いくことでしょう。

心理カウンセラー井藤まさこが主催する講座「ピースフルママ」では、ママが穏やかに子育てができる様々なツールやマインドセットをお伝えしています。子供に対するイライラが止まらないという方は、ピースフルママ無料相談にご参加ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

マレーシア在住 心理カウンセラー・ヒプノセラピスト。海外在住歴20年以上の経験から海外在住者ならではのお悩みや、国際結婚をした女性を対象としたカウンセリングを得意とする。子育てや人間関係の悩みから過去のトラウマや恐怖症の克服など様々なお悩みに幅広く対応。カウンセリングと催眠療法・タッピングなどを組み合わせた独自の心理療法で、ポジティブな変化を促すとともに、自分に自信がもてるようになることを目指している。