問題行動が減って子どもがいう事を聞いてくれるようになる秘訣

問題行動が減って子どもがいう事を聞いてくれるようになる秘訣

反抗的で生意気だったり、気まぐれですぐに泣いたり怒ったりするといった子どもを持つママが私に相談に来られた時に、まず私がチェックするのは、普段お子さんとどんなかかわり方をしているかです。

子どもと楽しい時間を過ごせているのか?それとも、何かしら小言を言ったり指示することが多いのか?お互いに全く無関心なのか?

なぜかというと、子どもの行動が変わるためには、まず親子の基盤がしっかりしているかがカギとなるからです。

家を建てるためにまず大切なのは、盤石な基盤を築くことです。どんなに内装が美しくても、基盤が弱ければ家には少しずつ不具合が出始めて、いずれ崩壊してしまいます。

子供たちの行動についても同じことが言えます。

子どもの問題行動への親の対応というと、「子どもを変えること」に視点が向きがちですが、親子の信頼という基盤がしっかりしていなければ、子どもの行動だけを無理やり変えたところで、単なる付け焼刃の対処法でしかありません。

ですからその前にまず親子の信頼という構築に、エネルギーを注ぐことが必要なのです。そうすることで、強い基盤が築かれ、子どもの行動にも少しづつ変化が現れます。

そして親子遊びは、この親子の信頼を築くには不可欠な方法です。

親子遊びを勧める理由

親子遊びとは親と子どもでふれあいながら遊ぶ遊びです。子どもは親と遊ぶことでふれあい、言葉や体の動かし方を覚えたり、コミュニケーションを身につけたりしていきます。親子の信頼を育み、問題行動を減らすために「親子遊び」をお勧めする理由は次の二つです。

1.親子遊びは子どものコミュニケーション能力を伸ばす

また、特に小さい子の癇癪や問題行動の原因は、自分の欲求を相手にうまく言葉で伝えられないことに原因がある場合も多いです。親子遊びでは、様々な会話が生まれます。遊びながら会話をすることで、自然とコミュニケーションも上手になっていきます。

コミュニケーションが上手になれば、お友達との関わりでつい手が出ていたシチュエーションでも、言葉でしてほしい事や欲しい物を伝える事が出来るようになります。家庭でなにか思い通りに行かない時でも、泣いたり癇癪を起こしたりしていたシチュエーションで、言葉で何が欲しいのかを伝えられるようになります。

親子遊びは子どもの「愛されたい」という欲求を満たし、信頼関係を築く

子どもは本能的に「親に愛されたい・大切にされたい」という欲求を持っています。逆に、親からの愛情不足を感じていると、無意識にこどもは問題行動を起こしてでも親の注意を引こうとします。

遊びを通して親の注意を一心に受けることができると、そのような欲求が満たされ子どもは大きな満足感を得ることができます。親子遊びの中では、身体を触れ合うことも多いので、そのようなスキンシップで「愛されている、大切にされている」と実感することができ、安心感や幸福感を得ることができます。

また、親子遊びは、親との信頼関係を築き、自己肯定感や自信を育むことができます。親が子どもの気持ちを認め共感することで、子どもは「自分のことを見てくれている」「愛されている」と実感することができます。こうした経験が親との信頼関係に繋がります。

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親子遊びの例:背文字あそび

例えば、私は子どもが文字を覚え始めたばかりの時に、よく背中に文字を書いてみてそれを当ててもらうという遊びをしていました。

お互いの背中に文字を書くというだけでもスキンシップになりますし、二人だけの秘密の暗号をやりとりしているような特別感があります。覚えたての文字をママの背中に書いて、それが当たると得意げな気持ちにもなりますし、間違った時には間違ったことを笑いながら楽しく会話をしてひと時を過ごすことができます。なによりも、文字を書けるようになったことを褒めてあげられる機会ですので、自分も子どもも幸せな気分になれます。文字が書けたことを褒められたら、子どもも自信がつきますし十分に満たされます。

そんな風にひとしきり遊んだ後、私が「じゃあ、ママは今からキッチンで夕ご飯を作るね」と伝えると、「うん。わかった」と本人も満足して自分のおもちゃで遊んでくれました。お皿やお箸の準備などを頼んでも、ニコニコしながらお願いを聞いてくれていました。子どもの「愛されたい」という欲求が十分に満たされたので、親のいう事を聞いたり、お手伝いに協力する意欲もわいてきたのだと思います。

今私が考えつく、親子でふれあえる遊びとしては、お母さんバス、足の上に乗せて飛行機、一本橋こちょこちょ、おせんべやけたかな、ずいずいずっころばし、すもう、くすぐり鬼などがありますが、探せばまだまだほかにもたくさんありますよ!

もう親子あそびという年齢ではない大きいお子さんであれば、会話をしたり、ハグなどのスキンシップをすることで、「愛されたい、大切にされたい」という気持ちを満たしてあげて下さいね。

問題行動が減って子どもがいう事を聞いてくれるようになる秘訣

まとめ

親子の信頼関係は、子どもが親のいう事を聞いてくれるためには不可欠なものです。この信頼関係の質を高めしっかりとしたゆるぎないものにしてくれるのが、親子遊びです。

親子遊びは、子どもがコミュニケーション能力を伸ばす絶好の機会です。特に小さい子の癇癪や問題行動の原因は、自分の欲求を相手にうまく言葉で伝えられないことに原因がある場合も多いので、コミュニケーションが上手になれば、これまではつい手が出ていたシチュエーションでも、言葉で何が欲しいのかを伝えられるようになります。

また子どもは親子遊びを通して、満足感や安心感、幸福感を感じます。自分の気持ちを肯定してもらえることで、親子の信頼関係がさらに強いものとなります。そういった関係があると、子どもの行動にも変化が現れてきます。

「最近、子どもの問題行動が多いな」と感じる方はぜひ、親子で遊ぶ時間を大切にすることで、子どもとの信頼関係を育んでみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

マレーシア在住 心理カウンセラー・アロマクラフト講師。海外在住歴20年以上の経験から海外在住者ならではのお悩みや、国際結婚をした女性を対象としたカウンセリングを得意とする。子育てや夫婦関係の悩み、親子関係のトラウマなどを感情から開放するセラピーをオンラインにて提供中。