私のカウンセリングセッションでは現在のお悩みから話を初めてもらうのですが、どんどん話していくうちにクライアントさんの心の根っこにあった子供のころの思い込みに行きつくことがあります。
あんな小さなころに、こんなに心を痛めて、それを今まで悲しみと共に握りしめていた。とっても切なくて悲しみと愛に溢れるその思い込みを指摘するとハッとされます。そして幼いころの感情が涙とともに浄化される瞬間にこれまで何度も立ち会いました。
モノクロで冷たかった記憶が一気に色を取り戻して温かくなっていく…そんな瞬間に立ち会うことができるカウンセラーという仕事が私は本当に大好きで、そんなお仕事をさせていただけることに心から幸せを感じています。
私の母はよく怒る人でした
私も子育てをしてるので人を育てるということは本当に責任も大きいし、難しい仕事だなあと感じます。
私の母親はよく怒る人でした。なぜ怒られたのかは全く覚えていないのですが、母が怒り出すと、心の奥がきゅーっとなったのを今でも覚えています。
母の機嫌が悪いときは、兄弟となるべく騒がず静かにおもちゃで遊んでいました。怒られては何度も押し入れに入れられましたし、何度も玄関から外に締め出されました。玄関の冷たい板を何度もたたいて、
「ごめんなさい。お母さんごめんなさい!」と
涙を流しながら叫んでいた記憶がいまだに蘇ります。子どものころはそれはそれは、母が怖かったものです。

でも、今なら母も必死に3人の子供たちを育てていたことがわかるし、そのことに文句を言うつもりは全然ありません。
ただ、自分が子育てをしているときに、ちょこちょこ小さい「私」が顔を出して子育てを邪魔することがあるんです。
特に自分の長男に対して
「私の時はそんなことしたらお母さんに怒られてた!!」
「お手伝いも、弟の世話もしないのはずるい!」
なんて気持ちがでてきては、イライラしたり、激しく怒りを感じたり。。。
「上の子に対して優しくできない」
「兄弟でえこひいきしてしまう」
というときは、たいてい子供のころの自分の感情が邪魔しています。
家族との幸せな未来を築きたいのに、自分の感情が障害になっているということは実によくあります。子供のちょっとした言動でイライラしたり、突然キレたり、ご主人に対して冷たく対応したり、義理の母親に苦手意識や嫌悪感を抱いたり。。。こういう時は、その奥に抑圧された記憶や感情が潜んでいます。
子供の頃に抑圧してしまった、その悲しみや怒りが、似たような場面に、突然感情として思い出され、そのやり場のない悲しみや怒りの矛先が子供に向かっていくのです。
もし、手放したくても手放せない怒りや悲しみがある。理由がわからないけど、家族にイライラしてしまう。といった方は、信頼できる方に話を聞いてもらったりした方がいいかもしれません。もし、周りに誰も話せる方がいなければ、心理カウンセリングをお勧めします。
グリーンビューティーラボでは、経験ある心理カウンセラーが、自分と向き合い、辛かった過去を癒し、「今」をさらに自分らしく生きられるように優しく後押しします。
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